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川越を見守る時の鐘

蔵造り一番街にある時の鐘は、江戸時代の初めからここ川越の城下町で時を知らせるための鐘を鳴らしてきた時計台です。

川越蔵造りの町並みの中でも象徴的な時の鐘は、寛永時代に川越城の城主であった酒井忠勝が建てたものでしたが、たびたびの火災と川越大火で焼失しています。

そのため、江戸時代には、時の鐘はその都度建て替えられていたのだそうで、現在の時の鐘は4代目にあたり、高さが16メートルにもなる、木の輝きが印象的な木造3層のやぐら造りとなり、その音だけではなく、建物もよく目立ちます。

時の鐘ができた由来は、江戸では幕府が鐘を鳴らして時を知らせていたので、川越でもそれを倣って造られたという説や、時の鐘を造った酒井忠勝が江戸城に登城する時間を正確なものにするために造ったという説などがあります。

昔は時計がなかったため、この時の鐘で生活や仕事に必要な時間を知る頼りとなっていましたので、大火で家や店をなくした川越の人たちが、何よりも優先して建て替えたのがこの時の鐘であり、そのくらい大切にしていたのだといわれています。

観光名所として全国的に知られている時の鐘ですか、川越の地元の人は鐘撞堂と親しみを込めて呼んでいます。

江戸時代には鐘楼横に鐘を撞くことを仕事にしている人が住んでいて、人が鐘をついて時を知らせていましたが、現在は、機械仕掛けの電動式となり、1日に4回、午前6時、正午、午後3時、午後6時に、自動で鐘が鳴るようになっていて、規則正しく鐘が鳴るのを聞くことができます。

鐘の音は同じように聞こえてくるかもしれませんが、その日の天候や湿度、時間などによって、違った雰囲気で聞こえてくることもあるそうです。

ただし、大晦日だけは、除夜の鐘を市民が交代でつくことができるのです。

時の鐘の中は2階部分に小さな窓があり、最上階まで上がると鐘があり、中は狭くて急な階段となっています。

平成に入ってから、時の鐘の音色は、環境庁より日本の音風景百選に選ばれ、ますます観光客を増やしています。

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