出世稲荷と大いちょう
川越にある出世稲荷神社は、京都にある伏見稲荷大社から分霊して江戸時代に創建されたもので、出世稲荷神社という名称そのまま、出世にご利益があるとされている神社です。
この出世稲荷神社を当時、創建したのは、川越の地主であった立川氏であるといわれています。
出世稲荷神社に天海僧正が住んでいた時代もあったのだそうで、なかなか由緒正しい神社であるということができます。
出世稲荷神社での一番の特徴は、境内にある大きな2本のイチョウの木です。
これは川越の市内の中でも最大級に大きなイチョウの木であり、さらに天然記念物の指定も受けている、樹齢600年以上を誇る木なのです。
これだけ大きなイチョウの木ですから、遠くから見ていてもかなり目立つものとなっていますが、近くでみると、ほぼ8メートルと6メートルほどもある立派な幹を持ったイチョウの木にしばらくは圧巻されてしまうほどです。
出世稲荷神社は、川越八幡宮から北上した場所にあり、交通の便はわりと良い所であるといえ、大きなイチョウの木は、住宅街の中に立っているように見えますので、静かな雰囲気の神社でありながら、街中に建てられているような印象も受けます。
出世稲荷神社の隣の敷地は現在公園となっていることから、神社の境内もなんとなくのどかな雰囲気を持っている鎮守様として知られていますが、その雰囲気がさらに普段から川越の人たちが立ち寄って自然に手を合わせていくことができる場所となっています。
この大イチョウの木は、なんといっても樹齢が600年以上もありますから、出世稲荷神社ができる遥か昔からここにあって、少しずつ成長していきながら、川越の町を見てきたのだろうと考えられます。
第二次世界大戦のおりには、戦争から無事に戻ってくることができるように、この出世稲荷神社で手を合わせてから、戦争に出征していたのだそうです。
そのような光景もこの大イチョウの木はしっかりと見ていたのではないかと考えられます。





