仙波河岸史跡公園
川越は、舟の運送で発展したという歴史を持っている町でもあります。
江戸時代には、川越の川を整備して、舟で物流をすることによって、江戸と川越の町を結ぶ大切な役割を果たしていたのです。
当時、物資を運ぶ方法としては他にも人が足で歩いて運ぶという方法がありましたが、地上を歩いて運ぶ方法だと、強盗などに襲われてしまう危険がありました。
さらに、舟に荷物を積んで水の上で運ぶ方法のほうが、地上で荷物を運ぶよりも少ない力で多くの荷物を運ぶことができ、人件費も少なく抑えることができるものでした。
明治時代に入って鉄道が少しずつ整備されていったことにより、川越自慢の舟運は次第にその役目を終えていくこととなりました。
仙波河岸は、舟運の拠点とされていた幾つかの場所の中でも最も川の上流にあり、最後に開かれた最も新しい船着場でした。
仙波河岸には、湧き水による滝があり、この滝の流れを利用して、船着場として開設されたのです。
最近になってから、川越の発展という歴史の中で重要な役割を持っていた舟運を広く知ってもらうために、この仙波河岸の船着場跡をきれいに整備して、ここを仙波河岸史跡公園としました。
そのため、仙波河岸史跡公園内には、まだ船着場として活躍していたころの昔の写真などが飾られています。
公園と名称には付いているものの、カラフルな遊具があるというわけではなく、代わりに昔の滝や船着場の名残を感じさせるような池や、湿地帯などが見られます。
公園内に整備されている遊歩道を歩いていくと、普段はあまり見かけることが少ない貴重な動物や植物なども見ることができるかもしれません。
春には公園内に植えられている桜の花を楽しむことができますし、初夏には新緑の緑が目に嬉しい季節となります。
夏場の暑い時期には、大きな木陰でひと休みすることもできますので、四季の移ろいと豊富な自然と、さらに川越の歴史を感じることができる、川越の新しいスポットとなっています。





